11日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日ぶり反発。前場終値は前日比0.33%高の26522.89ポイントだった。中国企業指数は0.50%高の10447.42ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で359億3000万HKドルだった。
ハンセン指数は前日の米株安の流れを引き継ぎ3営業日続落して始まったが、切り返して上げ幅を拡大。金融株が買われて相場を押し上げた。米国時間10−11日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)で発表される景気判断や金融政策への期待感のほか、15日に迫る米政府の対中追加関税「第4弾」発動について、米中の交渉担当者が延期に向けて根回ししていると伝わったことなどが投資家心理を支えているもよう。
個別では、午前に1999元の第5世代移動通信規格(5G)対応スマホを発表した中国スマートフォン大手の小米集団(
01810)が7.1%と急伸。米ゴールドマン・サックスが「買い」推奨を維持すると発表した香港独占鉄道事業者の香港鉄路(
00066)も高い。生保銘柄の中国人寿保険(
02628)や中国平安保険(
02318)、1億5000万HKドルを電気料金引き上げに伴う差額補助に投じると発表した香港の電力持ち株会社、中電控股(
00002)も買われた。一方、豚肉大手の万洲国際(
00288)が続落。通信キャリア中国大手のチャイナ・ユニコム(
00762)、チャイナ・モバイル(
00941)も冴えない。