10日の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅に続落。終値は前日比0.22%安の26436.62ポイントだった。中国企業指数は0.12%安の10395.27ポイント。メインボードの売買代金は概算で616億9000万HKドルだった。
ハンセン指数は寄り付き後に下げ幅を縮小。序盤にプラス圏へ切り返す場面があったものの、中盤以降はおおむね小安く推移した。トランプ米政権による対中追加関税「第4弾」の全面発動が15日に迫り、リスク回避の売りが優勢。前日の米株安も投資家心理を冷やしたもよう。11日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を前に積極的な売買を手控える気分が強く、商いは低水準だった。セクター別では一般消費財と必需消費財が売られた半面、素材が買われた。
ハンセン指数構成銘柄では、前日に買われたニット衣料大手の申洲国際集団(
02313)やスマートフォン部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)、不動産投資信託のLink REIT(
00823)が下落。食品株の中国旺旺(
00151)と中国蒙牛乳業(
02319)も安い。半面、不動産デベロッパーの中国海外発展(
00688)、インターネットサービス大手テンセント(
00700)が続伸し、相場の一定の下支えとなった。
そのほかでは、首創置業(
02868)が11.91%安と急反落。きょう朝方に発表した株主割当増資の計画が嫌気されたもよう。11月の新車販売台数が前年同月比13.1%減だった長城汽車(
02333)も売られた。一方、生保の新華人寿保険(
01336)、トラックメーカーの中国重汽(
03808)が買われた。