10日の中国本土株式市場で、上海総合指数は4営業日続伸。終値は前日比0.10%高の2917.32ポイントだった。深セン成分指数は0.40%高の9915.87ポイントと反発。上海、深セン両市場の売買代金は概算で4665億9700万元だった。
上海総合指数は、序盤はマイナス圏で推移したものの、徐々に下げ幅を縮小し、終盤にプラス圏に浮上した。ただ、対中制裁関税第4弾の発動まで1週間を切るなか、米中貿易交渉の行方を見極めようと積極的な買いが手控えられたほか、11日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を前に様子見ムードも広がり、上値は重かった。指数は結局、終値で11月19日以来、3週間ぶりの高値をつけて取引を終えた。セクター別では、電子・IT、医療、通信などが買われた半面、造船、石炭、銀行、証券などが売られた。
A株市場では、電子部品メーカーの欧菲光集団(
002456)や歌爾(
002241)の上昇が目立った。自動車メーカーの上海汽車集団(
600104)や重慶長安汽車(
000625)も高い。半面、中国神華能源(
601088)や中国交通建設(
601800)が売られた。きょう上海市場に上場した中国版ゆうちょ銀行、中国郵政儲蓄銀行(
601658)は公開価格(5.5元)を2%上回る5.61元で初日の取引を終えた。
上海B株指数は0.03%安の244.63ポイントと4営業日ぶりに反落、深センB株指数は0.16%安の899.52ポイントと7営業日ぶりに反落した。