2019-12-09 |
香港/マーケット/証券 |
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【相場見通し】もみ合いか、重要イベント控えて様子見も
週明け9日の香港市場はもみ合いか。先週末のNY株式相場は大幅反発。11月の米雇用統計が強い結果となったほか、中国国営新華社が「中国国務院は大豆・豚肉など一部米国産農産物に課す追加関税の除外を進めている」と報じたことも買いにつながった。
ただ、中国の税関総署が8日発表した2019年11月の米ドル建て貿易統計は、輸出が前年同月比1.1%減と、市場予想(1.0%増)に反して減少した。4カ月連続で前年同月を下回り、米中貿易摩擦による影響が鮮明となった。対中制裁関税第4弾の発動まで1週間を切るなか、交渉の行方をめぐって警戒感が強まりそうだ。
一方、今週はあす10日に中国の生産者物価指数(PPI)や消費者物価指数(CPI)が発表されるほか、10−11日には米連邦公開市場委員会(FOMC)など重要イベントが控えており、結果を見極めようと様子見ムードが広がる可能性もある。6日のNY株式相場はまちまち。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、HSBC(
00005)や石薬集団(
01093)が香港終値を上回って引けた半面、中国建設銀行(
00939)やテンセント(
00700)が下回って引けた。