6日の中国本土株式市場で上海総合指数は続伸。終値は前日比0.43%高の2912.01ポイントだった。深セン成分指数は0.81%高の9878.62ポイントと5日続伸。上海、深セン両市場の売買代金は概算で4098億3300万元だった。
上海総合指数は中盤まで方向感に欠く展開。米中協議の先行き不透明感に加え、週末以降に貿易統計など中国の主要経済指標が発表されるのを控え、様子見気分が広がった。ただ、後場に入って、中国国務院が大豆や豚肉など米国産農産物に課す追加関税の除外を進めているとの報道が伝わると、投資家心理がやや改善。指数は終盤にかけて上げ幅を広げると、節目の2900ポイントを回復し、結局、終値ベースで11月19日以来、2週間半ぶりの高値を付けた。セクター別では、酒造、電子・IT、通信などが買われた半面、自動車などが売られた。
A株市場では、酒造大手の貴州茅台酒(
600519)や宜賓五糧液(
000858)が高い。オンラインゲームプラットフォーム運営業者の三七互娯網絡科技集団(
002555)が6%台の大幅高。ITサービス業者の紫光(
000938)、映画館運営大手の万達電影(
002739)、モリブデン大手の洛陽モリブデン(
603993)などが買われた。半面、生保大手の中国人寿保険(
601628)、自動車メーカーの重慶長安汽車(
000625)やBYD(
002594)が軟調だった。
上海B株指数は0.76%高の243.44ポイントと続伸、深センB株指数は0.55%高の899.90ポイントと5日続伸した。