4日のNY株式相場は4日ぶりに反発。ブルムバーグの報道やトランプ米大統領の発言を受けて通商合意期待が再び高まった。ただ、フランスが導入したデジタルサービス税に関してトランプ米大統領が対仏制裁関税の発動を示唆するなど米欧対立への懸念が上値を抑えた。米中関係悪化懸念で売られた半導体株が幅広く買い戻されたほか、アップルも0.88%高と4日ぶりに反発。原油高を好感したエネルギー株や長期金利の上昇を好感した金融株も反発した。前日まで3日続落した主要3指数は、ダウ平均が146.97米ドル高(+0.53%)と反発。一時、224米ドル高まで上昇した。S&P500とナスダック総合もそれぞれ0.63%高、0.54%高と反発した。
ブルムバーグが関係者の話として、米中の「第1段階」通商合意の内容にある既存の関税の撤廃規模について合意が近いと報じ、トランプ米大統領は中国との交渉はうまくいっていると発言した。前日は、トランプ米大統領が米中合意は2020年の大統領選の後の方が良いかもとしたことで、対中制裁関税第4弾の12月15日発動が懸念されダウ平均は一時457米ドル安まで下落したが、この日は通商合意期待が再び高まったことで幅広い銘柄が買い戻された。S&P500の11業種は、NY原油がOPECの減産合意期待などを背景に4%超上昇したことでエネルギー株が1.57%高と上昇率トップとなったほか、金融、ヘルスケア、公益など10業種が上昇。素材の1業種が0.04%安とわずかに下落した。センチメントは改善。投資家の不安心理を示すVIX指数は前日の15.96から14.80に低下した。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 27634.63 27727.45 27612.08 27649.78 146.97 0.53
S&P500 3103.50 3119.38 3102.53 3112.76 19.56 0.63
NASDAQ 8557.45 8584.88 8552.38 8566.67 46.03 0.54
CME225先物 23130.00 23375.00 22970.00 23340.00 240.00 1.04
FT100 7188.50 7188.50 7188.50 7188.50 29.74 0.41
DAX 12998.66 13157.36 12995.32 13140.57 151.28 1.16
為替(ドル/円) 108.86 108.87 108.82 108.84 -0.02 -0.01
WTI先物 56.43 58.66 56.28 58.43 2.33 4.15
金(Gold)先物 1483.20 1489.90 1476.70 1480.20 -4.20 -0.28
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載。