4日の中国本土株式市場で上海総合指数は3日ぶりに反落。終値は前日比0.23%安の2878.12ポイントだった。深セン成分指数は0.31%高の9687.95ポイントと3日続伸。上海、深セン両市場の売買代金は概算で3556億7500万元だった。
上海総合指数はマイナス圏の狭いレンジでのもみ合いに終始した。トランプ米大統領が3日に中国との貿易協議について「合意は来年の米大統領選の後でいい」と述べ、市場では米当局が予定通り15日に中国製品にかける追加関税を発動するとの見方が広がった。また、米国で先日成立した「香港人権・民主主義法」に続き、3日に米議会下院が中国のウイグル族への弾圧に対応を求める法案を可決。中国がこれに強く反発し、投資家心理が悪化したもよう。セクター別では、通信が軒並み安のほか、石炭、セメント、銀行が売られた。半面、貴金属・宝飾品や酒造、非鉄金属が買われた。
A株市場では、科大訊飛(
002230)と杭州海康威視数字技術(
002415)が続落。米商務省は10月、両社が「中国当局によるウイグル人弾圧関与した」として事実上の禁輸措置対象となる「エンティティー・リスト」に追加している。豚肉大手の河南双匯投資発展(
000895)、通信キャリアの中国聯合網絡通信(
600050)、自動車メーカーの上海汽車集団(
600104)も安い。一方、江蘇恒瑞医薬(
600276)や中国国旅(
601888)、大族激光科技産業集団(
002008)、万達電影(
002739)などは続伸した。
上海B株指数は0.43%安の237.55ポイントと反落。深センB株指数は0.06%高の889.79ポイントと小幅ながら3日続伸した。