4日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。前場終値は前日比1.19%安の26077.77ポイントだった。中国企業指数は0.97%安の10255.95ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で385億HKドルだった。
ハンセン指数は安く寄り付いた後、終始マイナス圏でもみ合う展開。トランプ米大統領が前日、米中通商協議の「第1段階」合意について、「期限を設けていない」と述べ、2020年11月の米大統領選後まで先延ばしする可能性を示唆。米中対立の長期化懸念から市場心理が悪化し、リスク回避の売りが優勢。香港政府財政部が今年度(2019年4月−20年3月)の財政収支について03年度来の赤字になる見通しを示したのに続き、4日午前に発表された11月の香港の購買担当者景気指数(PMI)が16年来の低水準となるなど、香港経済の悪化も相場の重しとなっている。
個別では、スマートフォン向け部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)が3%超の急落。中国政府系不動産デベロッパーの中国海外発展(
00688)、中国生保最大手の中国人寿保険(
02628)も2%超下げた。豚肉価格が直近1カ月で約2割下落したことが伝えられ、豚肉大手の万洲国際(
00288)も安い。時価総額が大きいアジア生保大手のAIAグループ(
01299)、金融グループのHSBC(
00005)、中国インターネットサービス大手のテンセント(
00700)、中国商業銀行2位の中国建設銀行(
00939)もそろって下げた。