3日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続伸。終値は前日比0.31%高の2884.70ポイント。深セン成分指数も0.55%高の9657.65ポイントと続伸した。上海、深セン両市場の売買代金は概算で3470億6900万元だった。
上海総合指数は安く寄り付いた後、前場はマイナス圏でもみ合った。米中通商協議で追加関税の撤廃などについて双方の隔たりが大きいとの見方や、「香港人権・民主主義法」を巡る米中対立への警戒感から、先行きを懸念するする売りが重荷。ただ、下値の堅さを確認すると、前場終盤に上向きに転じ、後場半ばにプラス圏へ浮上した。指数が約3カ月ぶり安値圏で推移しているとあって、安値拾いの買いが相場を支えた。
セクター別では、中国当局が新エネルギー車産業振興計画の草案を公表したことを受け、自動車が高い。電子部品、貴金属、航空・宇宙関連も買われた。半面、工業原料価格の急上昇を受けて中国の発展改革委員会がきょう座談会を開き、原因を分析するとの情報を嫌気し、鉄鋼やセメントの一角が安い。
A株市場では、きょう取引を再開した家電大手の珠海格力電器(
000651)が高い。同社は前日、支配株主が持ち株を譲渡する契約を結ぶ見込みと発表した。大手厨房機器メーカーの杭州老板電器(
002508)や、自動車大手の広州汽車集団(
601238)、BYD(
002594)が買われた。招商証券(
600999)、中国平安保険(
601318)など金融株も総じて堅調。半面、酒造の貴州茅台酒(
600519)、瀘州老窖(
000568)、鉄鋼大手の宝山鋼鉄(
600019)、アンガン・スチール(
000898)、河鋼(
000709)、ゲーム関連の三七互娯網絡科技集団(
002555)などが売られた。
上海B株指数は0.74%高の238.58ポイントと4営業日ぶりに反発、深センB株指数は0.09%高の889.26ポイントと続伸した。