2019-12-02 |
中国/統計/その他 |
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中国の成長率目標、20年は5.9%に引き下げの見込み=クレディ・スイス
クレディ・スイスは11月27日に発表した「2020年投資展望」で、中国政府が設定する2020年の成長率目標が5.9%と2019年目標を下回るとの予測を明らかにした。また、米中貿易摩擦が激化しない限り、中国当局は人民元相場を上昇させない見通しだとした。
「2020年投資展望」は、投資家が来年に予想外の出来事や相場変動への対処を迫られる公算が大きい半面、世界経済とリスク資産の強靭さが裏打ちされるとの見方を示した。世界経済は2020年に2.5%成長し、景気後退はありえないとみている。小幅成長の下、株式市場の投資収益率は1桁にとどまる見込み。
また、クレディ・スイスは、経済成長の鈍化に対応して流動性環境は緩和に傾き、地政学的な緊張はやや和らぐと予想。米中貿易摩擦が落ち着けば事業意欲も回復し、成長力の高い業界と銘柄に有利との見方を明らかにした。
国別では、米国の2020年国内総生産(GDP)伸び率は1.8%に減速し、コアインフレ率が上昇すると予想。ユーロゾーンの予想成長率は1%で、財政刺激に加えて、英国の欧州連合(EU)離脱の不透明感が薄れて通貨ユーロを支えるとした。