UBSは最新リポートで、中国の都市ガス大手、中国ガス(
00384)の目標株価をこれまでの37.5HKドルから40HKドルに引き上げた。投資判断は「買い」を維持。現在の株価で2021年予想PERは13倍にとどまり、バリュエーション面の投資妙味が高まっているとの見方を示した。『AAストックス』が29日伝えた。
UBSはこのほど参加した中国ガスの投資家向けイベントを踏まえ、同社の先行きに対する市場懸念が行き過ぎているとの見方を示した。足元の株価は業績発表前の高値から約12%下落したと指摘した。
主要株主の韓国SKグループによる保有株売却の動きを投資家が懸念していることにも言及。韓国SKグループが保有株式を追加売却するかどうかについて、UBSは「見解を持っていない」とする一方、9月に実施した売り出しでの売却価格(30HKドル)が株価の下値支持になるとの見方を示した。また、韓国SKグループは戦略投資家として中国ガスの株式を保有しているが、持ち株比率が10%を割り込んだ場合は取締役の派遣ができなくなると指摘。現時点で韓国SKグループの持ち株比率は11.71%。
中国ガスの株価は日本時間午後4時39分現在、前日比4.13%安の29.00HKドルで推移している。