2019-11-27 |
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本土大引け:3日ぶり小反落、方向感欠く 家電・銀行株に売り
27日の中国本土株式市場で、上海総合指数は小幅ながら3日ぶりに反落。終値は前日比0.13%安の2903.19ポイントだった。深セン成分指数は0.30%安の9648.39ポイントと反落した。上海、深セン両市場の売買代金は概算で3555億5200万元だった。
上海総合指数は小安く寄り付いた後、前日終値を挟んで一進一退の方向感を欠く展開。米指数算出会社MSCIによるA株組み入れ比率の拡大が前日に実施され、資金流入の思惑買いが一服した。中国国家統計局が午前に発表した今年10月の工業企業の税引き前利益が前年同期比9.9%減と低調だったことも、投資家心理を冷やしたもよう。ただ、心理的節目の2900ポイント付近では下値が堅く、かろうじて同水準を守って終えた。セクター別では、宝飾品や石炭、家電、銀行が下げた半面、電子部品や鉄鋼が上げた。半導体国産化の関連銘柄も大きく買われた。
A株市場では、スーパーマーケット運営の永輝超市(
601933)、自動車メーカーの重慶長安汽車(
000625)、家電メーカーの杭州老板電器(
002508)が売られた。前日高かった上海国際港務(
600018)、美年大健康産業控股(
002044)、三七互娯網絡科技集団(
002555) はそろって反落した。一方、立訊精密工業(
002475)、欧菲光集団(
002456)、歌爾(
002241)、三安光電(
600703)など電子部品株の上昇が目立った。非鉄金属の洛陽モリブデン(
603993)、鉄鋼のアンガン・スチール(
000898)はともに大幅に反発した。
上海B株指数は0.71%高の248.12ポイントと反発。深センB株指数は0.34%安の900.05ポイントと反落した。