2019-11-27 |
香港/マーケット/証券 |
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【相場見通し】方向感に乏しい展開か、米中協議の行方を注視
27日の香港市場は方向感に乏しい展開か。米中貿易協議の先行きに投資家が神経質になっており、関連ニュースを受けて相場が上下に振れやすい状況が続きそうだ。通商交渉を担当する米中閣僚は26日、今月3回目となる電話協議を行った。ただ、対面協議の予定は明らかになっておらず、市場では制裁関税の撤廃範囲と時期について両国の主張に開きがあるとの観測が浮上している。香港情勢を巡る米中対立も運用リスクを取りにくくする要因となろう。トランプ米大統領は26日、中国との貿易協議が「最後の難所」に入ったと強調する一方、香港区議会選挙で圧勝した民主派について「我々は彼らとともにある」と述べた。
米株式相場の上昇は香港の投資家心理を支える要因となるだろう。もっとも、ハンセン指数が心理的節目の27000ポイント付近で伸び悩む展開がありそうだ。26日のNY株式ではダウ平均など主要3指数がそろって連日で史上最高値を更新した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、中国インターネットサービス大手テンセント(
00700)や保険株のAIAグループ(
01299)、中国平安保険(
02318)が香港終値を上回った半面、香港コングロマリットの長江和記実業(
00001)、公益株のホンコン・チャイナガス(
00003)は下回って引けた。