週明け25日の中国本土株式市場で上海総合指数は4営業日ぶりに反発。終値は前日比0.72%高の2906.17ポイントだった。深セン成分指数も0.01%安の9626.36ポイントと4営業日続落した。上海、深セン両市場の売買代金は概算で4290億5300万元だった。
上海総合指数は小動きで始まったものの、前営業日の終値が3日続落だっただけに買い戻しが優勢となった。指数は心理的節目の2900ポイント付近でもみ合い、結局、同水準を回復して引けた。習近平国家主席とトランプ米大統領が前週末、相次いで米中通商協議「第1段階」の合意に意欲を示したほか、25日には外電を通じ、オブライエン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)が「(年明けにずれ込むとみられている合意文書の調印は)年内もあり得る」と発言したことが報じられ、相場を支えた。
セクター別では、銀行と高速道路が全面高。午後に工業情報化部が1−9月期の建材業の売上高について前年同期比12.6%増だった発表したことが好感され、鉄鋼、石炭、セメント、非鉄金属なども大きく買われた。一方、ソフトウエア、電子部品、電子・ITなどが売られた。
A株市場では、鉄鋼メーカーの宝山鋼鉄(
600019)、河鋼(
000709)、アンガン・スチール(
000898)、北新集団建材(
000786)など建材が高く、インフラ建設大手の中国交通建設(
601800)は6%の大幅高だった。半面、ワンストップ型ITソリューションの紫光(
000938)は大株主の持ち株売却が伝わり6%近く下落。LEDチップ大手の三安光電(
600703)、民営バルブメーカーの浙江三花智能控制(
002050)もさえなかった。
上海B株指数は0.59%高の254.41 ポイントと4営業日ぶりに反発、深センB株指数は0.23%安の901.53ポイントで4営業日続落した。