2019-11-22 |
香港/マーケット/証券 |
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香港大引け:3日ぶり小反発、買い戻しも上値重い 黒字転換の美団点評に買い
22日の香港株式市場で、ハンセン指数は3日ぶりに反発。終値は前日比0.48%高の26595.08ポイントだった。中国企業指数は0.54%高の10506.17ポイント。メインボードの売買代金は概算で672億1000万HKドルだった。
ハンセン指数は高く寄り付いた。前日に高まっていた米中通商協議に対する市場の悲観ムードがやや後退し、買い戻しが先行した。中国が北京での閣僚級通商協議の開催を提案したと外電が伝えたことや、「米政府は12月に予定している対中追加関税の第4弾の発動を見送る」との報道を好感。ただ、買一巡後は上げ幅を縮小し、その後はおおむね小高い水準でもみ合った。協議の先行き不透明感や香港問題を巡る米中対立に対する懸念が根強い中、一方的に持ち高を傾ける動きは限られた。本土市場で高く始まった上海総合指数が中盤にマイナス圏に沈み、節目の2900ポイントを割り込んだことも重荷となった。
ハンセン指数構成銘柄では、豚肉大手の万洲国際(
00288)、石油メジャーのCNOOC(
00883)、本土系不動産デベロッパーの中国海外発展(
00688)が高い。時価総額の大きいIT大手のテンセント(
00700)、中国国有銀行の中国建設銀行(
00939)、アジア生保のAIAグループ(
01299)が上昇し、指数を押し上げた。半面、台湾系食品メーカーの中国旺旺(
00151)、医薬品メーカーの中国生物製薬(
01177)や、香港鉄路(
00066)、恒隆地産(
00101)など香港地場系銘柄の一角が下げた。
中国企業指数では、インフラ建設の中国交通建設(
01800)、基地局運営の中国鉄塔(
00788)、大手民営コングロマリットの復星国際(
00656)や、建材の中国建材(
03323)、安徽コンチセメント(
00914)が高い。半面、医薬品流通大手の国薬控股(
01099)が売られたほか、新華人寿保険(
01336)、中国平安保険(
02318)など保険株の一角が軟調。
このほか、4−6月期に続き7−9月期も黒字転換を達成した美団点評(
03690)は急伸。一時100HKドルの大台に乗せたが、前日比6.69%高の98.05HKドルで引けた。