22日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3日続落。終値は前日比0.63%安の2885.29ポイントだった。深セン成分指数も1.51%安の9626.90ポイントと3日続落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で4710億7100万元だった。
上海総合指数は高く寄り付いたものの、中盤にかけてマイナス圏に沈んだ。米中貿易協議を巡り、中国の劉鶴副首相が米高官を北京に招待したことが伝わったが、香港情勢を巡る両国の対立と合わせて動向を見極めたいのと心理が強かった。深セン市場の成分指数や新興企業市場「創業板」指数が大きく下げたことも地合いを悪化させるなか、上海総合指数は節目の2900ポイントを割り込み、結局、終値ベースで8月26日以来、3カ月ぶり安値を付けた。セクター別では、医療・医薬が大幅安となったほか、電子・IT、酒造が安い。半面、鉄鋼や石炭が買われた。
A株市場では、医薬株の上海復星医薬(
600196)や江蘇恒瑞医薬(
600276)が安い。一部地域が新たな医薬品調達制度を積極的に進めると発表し、薬価の下落が警戒された。ハイテク銘柄の歌爾(
002241)や杭州海康威視数字技術(
002415)、酒造大手の貴州茅台酒(
600519)が大幅安。保険大手の中国平安保険(
601318)、通信機器大手の中興通訊(
000063)も大きく売られた。半面、インフラ建設大手の中国交通建設(
601800)、鉄鋼大手の宝山鋼鉄(
600019)が上昇した。
上海B株指数は0.83%安の252.92ポイント、深センB株指数は0.56%安の903.58ポイントとともに3日続落。