20日の香港株式市場でハンセン指数は4営業日ぶりに反落。終値は前日比0.75%安の26889.61ポイントだった。中国企業指数は0.72%安の10619.51ポイント。メインボードの売買代金は概算で625億2000万HKドル。
ハンセン指数は反落して寄り付いた後、26900−26950ポイントの狭いレンジでもみ合い、そのままマイナス圏で引けた。前日の終値が7営業日ぶりの高値だっただけに、利益確定売りが優勢。19日にトランプ米大統領が、米中通商協議で合意不成立なら「対中関税を引き上げる」と改めて明言したほか、ペンス副大統領も同日、香港デモ鎮圧で暴力が行使されれば「通商合意は困難」と発言するなど中国を強くけん制。さらに米上院で「香港人権・民主主義3法案」が可決されたことに中国政府が激しく反発しており、米中交渉の決裂懸念が終始、相場の重しとなった。
ハンセン指数構成銘柄は、前日高かった豚肉大手の万洲国際(
00288)や台湾系食品・飲料メーカーの中国旺旺(
00151)、医薬品メーカーの石薬集団(
01093)が売られた。半面、スマートフォン向け部品メーカーの瑞声科技(
02018)は5営業日連続の上昇。
中国企業指数構成銘柄では、都市ガス大手の中国ガス(
00384)が3%安。保険銘柄の中国人民財産保険(
02328)、中国太平洋保険(
02601)もさえない。一方、香港政府系投資会社の粤海投資(
00270)が逆行高。龍湖集団(
00960)や華潤置地(
01109)など本土系不動産デベロッパーの一角も買われた。