19日の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日続伸。終値は前日比1.55%高の27093.80ポイントだった。中国企業指数は1.33%高の10696.56ポイント。メインボードの売買代金は算で799億HKドルだった。
ハンセン指数は小安く寄り付いた直後に切り返し、次第に上げ幅を拡大。中国の金融政策スタンスが緩和に傾くとの思惑買いが入り、ほぼ全面高の展開となった。指数は心理的節目の27000ポイントを上抜け、終値は8日以来7営業日ぶりの高値だった。中国人民銀行(中央銀行)が18日にリバースレポ金利をほぼ4年ぶりに引き下げたのに続き、20日発表の最優遇貸出金利(ローンプライムレート、LPR)も下がる公算が大きいとの観測が広がった。前日の米株式相場ときょうの中国本土相場の上昇も投資家心理を支えた。
ハンセン指数を構成する50銘柄のうち47銘柄が上げた。時価総額が大きいテンセント(
00700)と中国建設銀行(
00939)、HSBC(
00005)が上昇を主導。スマートフォン部品メーカーの瑞声科技(
02018)、舜宇光学科技(
02382)も高い。米商務省が華為技術(ファーウェイ)の一部取引を認める例外措置を90日間延長したほか、中国で米アップルのスマホ新製品「iPhone11」の販売が好調と伝わり、買いを誘った。前日に逆行安だった製薬株の石薬集団(
01093)、中国生物製薬(
01177)は大幅に反発。前引け後に中間決算を発表した中国旺旺(
00151)は後場に大きく買われた。一方、下落はエネルギー株の中国神華能源(
01088)とCNOOC(
00883)、カジノ株のサンズ・チャイナ(
01928)が下げた。
その他では、エレクトロニクス関連のキングボード・ラミネート(
01888)とQテクノロジー(
01478)、TCLエレクトロニクス(
01070)が大幅高。オンライン損保の衆安在線財産保険(
06060)の上昇も目立った。一方、半導体ファウンドリーのSMIC(
00981)、風力発電の大唐新能源(
01798)、金鉱株の霊宝黄金(
03330)が下げた。