19日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続伸。終値は前日比0.85%高の2933.99ポイント。深セン成分指数も1.80%高の9889.75ポイントと続伸した。上海、深セン両市場の売買代金は概算で4183億3300万元だった。
上海総合指数は小安く寄り付いた。前日に心理的節目の2900ポイントを回復した後とあって、一服感から利益確定売りが先行。ただ、節目付近の底堅さが意識されると、ほどなくしてプラス圏に切り返し、じりじりと上げ幅を拡大した。中国当局の金融緩和に対する期待が買いを誘った。中国人民銀行(中央銀行)が7日物リバースレポの利率を4年ぶりに引き下げたことを受け、事実上の政策金利とされる最優遇貸出金利(LPR)も引き下げられるとの見方が強まった。もっとも、LPRの発表をあすに控えて様子見気分も漂い、2925ポイント付近で伸び悩む場面もあったが、終盤には一段高となり、きょうの高値圏で引けた。
セクター別では、文化・メディア、包装材、通信、セメント、ソフトウエアの上昇が目立つなど、全てのセクターで買いが優勢だった。
A株市場では、ゲーム関連の完美世界(
002624)、三七互娯網絡科技集団(
002555)がストップ高。立訊精密工業(
002475)、杭州海康威視数字技術(
002415)、科大訊飛(
002230)などハイテク株や、家電の海爾智家(
600690)、自動車メーカーの広州汽車集団(
601238)、建材の安徽コンチセメント(
600585)も買いを集めた。半面、前日に高かった中国人寿保険(
601628)や中国光大銀行(
601818)など金融株の一角に利益確定売りが出た。
上海B株指数は0.80%高の256.90ポイントと8営業日ぶりに反発、深センB株指数は0.78%高の912.08ポイントと続伸した。