19日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日続伸。前場終値は前日比0.85%高の26907.19ポイントだった。中国企業指数は0.77%高の10637.70ポイント。半日のメインボードの売買代金は算で402億5000万HKドルだった。
ハンセン指数は小安く寄り付いた直後に切り返し、次第に上げ幅を拡大した。中国が景気下支えのため金融緩和策を打ち出すとの思惑買いが入ったもよう。中国人民銀行(中央銀行)が18日のリバースレポ金利をほぼ4年ぶりに引き下げたのに続き、20日発表の最優遇貸出金利(ローンプライムレート、LPR)も低下する公算が大きいとの観測が広がった。前日の米株式相場ときょうの中国本土相場の上昇も投資家心理を支えた。ただ、米中貿易協議の不透明感が根強いこともあって、指数の上昇率が1%付近の水準では上値が重い。
個別では、時価総額が大きいテンセント(
00700)とHSBC(
00005)が上昇して相場をけん引。前日に逆行安だった製薬株の石薬集団(
01093)、中国生物製薬(
01177)は大幅に反発した。スマートフォン部品メーカーの瑞声科技(
02018)、舜宇光学科技(
02382)も高い。米商務省が華為技術(ファーウェイ)の一部取引を認める例外措置を90日間延長したほか、中国で米アップルのスマホ新製品「iPhone11」の販売が好調と伝わり、買いを誘った。半面、石油株のCNOOC(
00883)とシノペック(
00386)、ペトロチャイナ(
00857)は軒並み安。きょう中間決算を発表する中国旺旺(
00151)もさえない。