15日前場の香港株式市場でハンセン指数は3日ぶりに反発。前場終値は前日比0.32%高の26408.86ポイントだった。中国企業指数は0.09%高の10437.09ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で330億4000万HKドルだった。
ハンセン指数は高く寄り付いた。前日に約1カ月ぶり安値で終えただけに、買い戻しが先行。クドロー米国家経済会議(NEC)委員長は14日、米国と中国の貿易協議について、第1段階の合意に「近づいている」と発言したことも好感された。もっとも、本土市場で上海総合指数が一時、心理的節目の2900ポイントを割り込んだこともあり、買い一巡後は上げ幅を縮小した。米中交渉の根強い先行き不透明感や混乱が続く香港情勢が意識される中、上値の重さが目立った。
個別では、足元で下げがきつかったアジア生保のAIAグループ(
01299)や、九龍倉置業地産(
01997)、太古A(
00019)など香港地場系銘柄が買い戻された。スマホ部品メーカーの瑞声科技(
02018)が大幅に続伸した。半面、原油安を嫌気して石油メジャーのCNOOC(
00883)が売られたほか、医薬品メーカーの中国生物製薬(
01177)、衛生用品大手の恒安国際集団(
01044)が下げた。前日に2%超下落したIT大手のテンセント(
00700)は反発してスタートしたものの、小幅安で前場の取引を終えた。