14日のNY株式相場は高値もみ合い。米中通商合意を巡り先行き不透明感が意識されるなか、弱い見通しが嫌気されたシスコ・システムズが大きく下落したものの、時価総額加重指数のS&P500が0.08%高と小幅に3日続伸し、2日連続で終値での史上最高値を更新した。S&P500の11セクターは、エネルギーが0.29%安となったものの、不動産の0.84%高を筆頭に7セクターが上昇した。ダウ平均は、米中交渉の先行き懸念から一時106米ドル安まで下落したが、1.63米ドル安(-0.01%)とほぼ横ばいで終了。シスコ・システムズが7%超下落し、1銘柄でダウ平均を24米ドル押し下げたものの、ボーイング、ユナイテッドヘルス、ホーム・デポの上昇が支えとなった。ハイテク株主体のナスダック総合は0.04%安とわずかながら2日続落となった。
中国が第1段階の通商合意の条件として既存の関税の撤廃を求めているものの、トランプ米大統領はこれに応じず、米中合意の先行き不透明感が意識された。トランプ米大統領の弾劾問題や香港情勢の激化も懸念材料となったが、米国株は低金利の長期化見通しなどを背景に底堅く推移した。パウエルFRB議長の議会証言では前日と同様に、米国経済が良好な状況にある、現状の政策は適切であるとした。引け後の決算発表銘柄は、アプライド・マテリアルズが時間外で4%高、エヌビディアは上下に振幅。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 27757.20 27800.71 27676.97 27781.96 -1.63 -0.01
S&P500 3090.75 3098.20 3083.26 3096.63 2.59 0.08
NASDAQ 8461.06 8485.36 8441.58 8479.02 -3.08 -0.04
CME225先物 23340.00 23360.00 23010.00 23150.00 30.00 0.13
FT100 7292.76 7292.76 7292.76 7292.76 -58.45 -0.79
DAX 13198.33 13219.30 13159.69 13180.23 -49.84 -0.37
為替(ドル/円) 108.41 108.41 108.37 108.38 -0.03 -0.02
WTI先物 57.39 57.79 56.63 56.77 -0.35 -0.61
金(Gold)先物 1464.00 1475.50 1461.70 1473.40 10.10 0.69
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載。