14日の香港株式市場でハンセン指数は続落。終値は前日比0.93%安の26323.69ポイントだった。中国企業指数は0.87%安の10427.38ポイント。メインボードの売買代金は概算で744億5000万HKドルだった。
ハンセン指数はおおむねマイナス圏で推移。香港情勢の緊迫化を嫌気した売りが続いた。現地ではきょうも警官隊とデモ隊の衝突などが伝わり、当局はあすの香港全域の幼稚園や小中学校を全て休校にすると発表。ネット上で「週末の夜間外出禁止令が発表される」との憶測が広がり、一部メディアが否定する騒ぎもみられた。米中貿易協議の不透明感や、弱い中国の経済指標を受けた景気減速懸念も投資家心理を重くした。指数は中盤にかけて下げ幅を拡大。26300ポイントを下回る水準で買い戻しが入ったが、結局、終値ベースで10月11日以来、およそ1カ月ぶりの安値を付けた。
ハンセン指数構成銘柄では、前日に四半期決算を発表したIT大手のテンセント(
00700)が安い。アジア生保のAIAグループ(
01299)、香港関連銘柄の太古A(
00019)や長江和記実業(
00001)などの下げが目立った。半面、スマホ部品メーカーの瑞声科技(
02018)が3%台の上昇。同業の舜宇光学科技(
02382)、医薬品メーカーの石薬集団(
01093)が買われた。
中国企業指数構成銘柄では、ビール大手の華潤ビール(
00291)が大幅安。保険株の新華人寿保険(
01336)や中国太平洋保険(
02601)、通信キャリア大手のチャイナ・テレコム(
00728)、「5G」関連銘柄の中国鉄塔(
00788)が軟調だった。半面、大手民営コングロマリットの復星国際(
00656)、不動産大手の万科企業(
02202)が上昇した。