13日の香港株式市場でハンセン指数は反落。終値は前日比1.82%安の26571ポイントだった。中国企業指数は1.61%安の10519.12ポイント。メインボードの売買代金は概算で791億HKドル。
ハンセン指数は反落して寄り付いた後、前場の取引中に一時、2%超下落。そのままマイナス圏で推移し、10月23日以来、約3週間ぶりの安値で引けた。前日の指数が3営業日ぶりに反発し、節目の27000ポイントを上回って引けた反動で利益確定売りが優勢。加えて、米トランプ大統領が「米中通商協議の第1弾が合意できなければ、対中関税を大幅に引き上げる」と発言、制裁関税をめぐる米中交渉の難航が改めて意識された。デモ隊と警察当局の衝突が激化している香港では、大動脈の香港鉄路が朝から広範囲で運行を取りやめたほか、銀行や商業施設の多くが臨時休業するなど市民生活に大きな影響が出ている点が投資家心理を冷やした。約6週間超ぶりの安値をつけた中国本土相場も重しだった。
ハンセン指数構成銘柄は、ほぼ全面安。5.5%安の新世界発展(
00017)をはじめ、九龍倉置業地産(
01997)、信和置業(
00083)、恒基兆業地産(
00012)などの香港不動産デベロッパー株が軒並み2−3%下げた。時価総額が大きいアジア生保大手のAIAグループ(
01299)、香港を代表するコングロマリットの太古A(
00019)の下落も目立った。半面、前日安かった総合医薬品メーカーの中国生物製薬(
01177)が買われた。
中国企業指数構成銘柄では、民営自動車メーカーの吉利汽車(
00175)が約4%安。インフラ建設大手の中国中鉄(
00390)、大手民営コングロマリットの復星国際(
00656)、通信キャリア大手のチャイナ・テレコム(
00728)も3%以上、下げた。半面、ビール中国最大手の華潤ビール(
00291)が買われた。