中国インターネットサービス大手テンセント(
00700)の傘下で、米ニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場する音楽配信中国最大手のテンセント・ミュージック・エンターテインメント・グループ(TME)は12日朝方、2019年7−9月期決算を発表し、売上高が前年同期比30.1%増の65億700万元だった。ただ純利益は、楽曲のライセンス料や収益分配料が42.9%増加した影響で、6.4%増の10億2600万元にとどまった。
中国で運営する3つの音楽配信事業(「QQ音楽」「酷狗音楽」「酷我音楽」)ユーザーのうち有料会員数は42.2%増の3540万人。1有料会員当たり売上高(ARPPU)は前期比3.5%拡大した。また、ソーシャル・エンターテインメント事業(「全民K歌」「酷狗直播」など)の有料会員数は23.2%増の1220万人だった。
事業部門別の売上高と割合は音楽配信が18億4600万元(28.4%)で、ソーシャル・エンターテインメントが46億6100万元(71.6%)。カラオケサービス「全民K歌」で、台湾人歌手、周杰倫(ジェイ・チョウ)の新曲が配信後10日以内に1200万件以上録音され、楽曲の配信料収入増にも貢献。また、米国人歌手テイラー・スウィフトのニューアルバムは配信24時間以内に中国で600万部を売り上げた。
テンセントの株価は日本時間午後12時9分現在、前日比0.87%高の325.80 HKドルで推移している。