2019-11-12 |
香港/マーケット/証券 |
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【相場見通し】反発して始まるか、27000ポイント付近で上値重い展開も
12日の香港市場は反発して始まるか。前日のハンセン指数は大幅に続落し、終値が10月31日以来の安値圏に沈んだだけに、自律反発狙いの買いが入りやすい。ただ、心理的節目の27000ポイント付近では上値が重い展開が予想される。米中貿易協議の「第1段階」合意を巡る不透明感がくすぶるなか、中国景気の減速が警戒されそうだ。中国人民銀行(中央銀行)が11日発表した10月の人民元建て貸付残高増加額は6613億元と市場予想を下回り、2017年12月以来の低水準だった。また、週明けにかけて香港で抗議デモ参加者と警察の衝突が相次ぎ、投資家が香港市場への投資を避けるとの懸念が広がった。
11日のNY株式市場では、ダウ平均が小幅ながら3日続伸し、過去最高値を更新。半面、ハイテク株主体のナスダック総合は3日ぶりに反落した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、保険株のAIAグループ(
01299)と中国平安保険(
02318)、中国インターネットサービス大手のテンセント(
00700)、医薬品株の中国生物製薬(
01177)などが香港終値を上回って引けた。