2019-11-08 |
中国/業界動向/証券 |
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MSCIのA株組み入れ比率引き上げ、420億米ドルの流入見込む=JPモルガン
JPモルガンの張賀アナリストは最新リポートで、金融市場の指数算出を手掛けるMSCIが中国本土A株の組み入れ比率を15%から20%に引き上げる(11月26日大引け後に発効)ことに触れ、これに伴いパッシブ運用ファンドの買い増しで70億米ドルがA株市場に流入すると試算した。うち36億米ドルはすでに採用されているA株大型株268銘柄、33億米ドルは新規採用のA株中型株204銘柄に流入すると見込む。今年に入ってからパッシブ運用ファンドからA株市場への資金流入は今回が最大規模になると指摘した。『香港経済日報』が8日伝えた。
また、MSCI指数に連動するアクティブ運用ファンドの規模はパッシブ運用ファンドの約5倍とされているため、短期的にA株市場への外資の流入は合わせて420億米ドルに上ると予想。長期的にみれば、中国の資本市場の開放や海外投資家に対する国内市場への投資規制の緩和が進んだ場合、MSCIがA株の組み入れ比率をさらに引き上げる見通しだとした。A株の組み入れ比率が50%、外資の持ち株比率上限規制が49%に引き上げられた場合、パッシブ運用ファンドから368億米ドル、アクティブ運用ファンドと合わせて2210億米ドルがA株市場に流入するとの見方を示した。