7日の香港株式市場でハンセン指数は6営業日続伸。終値は前日比0.57%高の27847.23ポイントだった。中国企業指数は0.69%高の10935.89ポイント。メインボードの売買代金は概算で778億4000万HKドルだった。
ハンセン指数は終盤に大きく動いた。米中通商協議を巡り、中国商務部の報道官が「米中が協議の進展に応じて追加関税を段階的に撤廃することに同意した」と発言したことを香港メディアなどが報道。後場中盤までは両国の首脳会談の開催遅延が重しとなり、指数はマイナス圏でもみ合っていたが、この報道が伝わるとプラス圏に浮上し、27900ポイント付近まで上昇。引けにかけて上げ幅を縮めたものの、結局、終値ベースで7月30日以来、およそ3カ月ぶりの高値を付けた。
ハンセン指数構成銘柄では、本土大手国有銀行の中国建設銀行(
00939)や中国工商銀行(
01398)が後場に急騰。医薬品メーカーの石薬集団(
01093)や中国生物製薬(
01177)、乳製品大手の中国蒙牛乳業(
02319)、マカオカジノのサンズ・チャイナ(
01928)が大きく買われた。半面、四半期決算をあすに控えるアップル関連銘柄の瑞声科技(
02018)が安い。ニット衣料大手の申洲国際集団(
02313)や衛生用品大手の恒安国際集団(
01044)がさえなかった。
H株では、証券株の中信証券(
06030)や海通証券(
06837)が高い。医薬品メーカーの上海復星医薬(
02196)、自動車メーカーの広州汽車集団(
02238)、風力発電大手の龍源電力(
00916)が大幅高となった。半面、「5G」関連銘柄の中国鉄塔(
00788)が安い。大手建機メーカーの中聯重科(
01157)、石炭大手のエン州煤業(
01171)が軟調だった。