1日の中国本土株式市場で、上海総合指数は4日ぶりに反発。終値は前日比0.99%高の2958.20ポイントだった。深セン成分指数も1.73%高の9802.33ポイントと4日ぶりに反発した。上海、深セン両市場の売買代金は概算で4348億7800万元。
上海総合指数は小安く寄り付いたものの、序盤に切り返した。前日はほぼ全面安となり約3週間ぶりの安値で引けただけに、買い戻しが相場を押し上げた。英IHSマークイットが午前に発表した10月の中国財新製造業購買担当者景気指数(PMI)が前月比で上昇し、2017年2月以来2年8カ月ぶりの高水準となったことで景気鈍化懸念が後退。A株銘柄の7−9月期業績が総じて改善したとの見方も広がった。ただ、終盤に上昇率が1%を超えると上値が重かった。家電や銀行、電子・IT、造船、空運などほぼ全セクターが上昇するなか、宝飾品や農水産業が逆行安を演じた。
A株市場では、家電メーカーの珠海格力電器(
000651)、美的集団(
000333)、杭州老板電器(
002508)が軒並み高。中国光大銀行(
601818)、興業銀行(
601166)など中堅銀行の上昇も目立つ。自動車部品メーカーのウェイチャイ・パワー(
000338)、不動産デベロッパーの新城控股集団(
601155)は大きく反発した。半面、養豚大手の牧原食品(
002714)が続落。前日高かった完美世界(
002624)、中国電力建設(
601669)も売られた。
上海B株指数は0.56%高の261.99ポイント、深センB株指数は0.89%高の906.94ポイントとともに4日ぶりに反発した。