2019-10-30 |
香港/マーケット/証券 |
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香港前引け:続落、米中協議進展への期待感後退が重荷
30日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。前場終値は前日比0.26%安の26717.18ポイントだった。中国企業指数は0.38%安の10507.16ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で399億8000万HKドル。
ハンセン指数は前日のNY市場が下落した流れを引き継ぎ、終始マイナス圏でもみ合ったまま前場の取引を終了。米中通商協議の不透明感が再び相場の重荷になっている。米政府高官が通商協議を巡る「第1段階」合意書について、「来月チリで開かれる米中首脳会談での調印には間に合わない可能性がある」と語ったことが意識されたもよう。現地時間30日に発表される米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を控え、様子見ムードも強い。軟調な中国本土相場も上値を重くした。ただ好決算を発表した銘柄が買われ、指数の下値は限られた。
個別では、中国本土系不動産デベロッパーの華潤置地(
01109)や中国海外発展(
00688)が安い。石油関連銘柄のペトロチャイナ(
00857)、シノペック(
00386)、CNOOC(
00883)も揃って売られた。半面、1−9月期決算で前年同期比約2.9倍の純利益を計上した中国生保最大手の中国人寿保険(
02628)が3%高。豚肉大手の万洲国際(
00288)は一時、取引時間中として半年来の高値を更新した。