29日の香港株式市場でハンセン指数は反落。終値は前日比0.39%安の26786.76ポイントだった。中国企業指数は0.22%安の10547.00ポイント。メインボードの売買代金は概算で788億1300万HKドル。
ハンセン指数は前日の米株高を好感し寄り付きで心理的節目の27000ポイントを回復したが、ほどなくマイナス圏に沈むと、徐々に下げ幅を拡大した。上海総合指数が軟調に推移したことも嫌気された。一方、米国では29−30日に米連邦公開市場委員会(FOMC)、30日にGDP、中国では31日に製造業購買担当景気指数(PMI)の発表などが控えており、積極的な買いは手控えられた。
ハンセン指数構成銘柄では、HSBC(
00005)や中国工商銀行(
01398)、ハンセン銀行(
00011)など銀行株が安い。サンズ・チャイナ(
01928)や太古A(
00019)の下落も目立つ。半面、トランプ米大統領が米中の通商合意署名作業が想定より早く進んでいると発言したことを好感し、万洲国際(
00288)が5%超上昇。石薬集団(
01093)や中国生物製薬(
01177)など医薬関連の上昇も目立った。
H株では、19年1−9月期決算を発表した海信家電集団(
00921)や新天緑色能源(
00956)、東江環保(
00895)が大きく下げた。広発証券(
01776)や中信証券(
06030)など証券株も安い。半面、今月末に開幕する中国国際信息通信展覧会で工業情報化部と3大キャリアが5Gの商用サービスの始動でセレモニーを行うとの報道を受け、中興通訊(
00763)や中国鉄塔(
00788)が買われた。