週明け28日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続伸。終値は前営業日比0.85%高の2980.05ポイントだった。深セン成分指数は1.46%高の9801.87ポイントと続伸。上海、深セン両市場の売買代金は概算で5203億1500万元だった。
上海総合指数は終日プラス圏で堅調に推移した。米中貿易協議の進展期待に加え、きょうから31日まで開催される中国共産党第19期中央委員会第4回全体会議(4中全会)にあわせ、新たな景気刺激策発表への期待も高まった。セクター別では、電子・ITが軒並み高い。24日に開催された中国共産党中央政治局の研究会で習近平国家主席がブロックチェーン技術や産業の推進加速に言及したことが材料視され、関連銘柄でストップ高が相次いだ。半面、銀行が売られて相場の重しとなった。指数は結局、10月15日以来、約2週間ぶりの高値を付けて取引を終えた。
A株市場では、中国ネット通販最大手のアリババ・グループ(BABA)が2位株主となったことを明らかにした美年大健康産業控股(
002044)がストップ高となったほか、2019年1−9月期決算を発表した新疆金風科技(
002202)が5%超上昇。海通証券(
600837)や中信証券(
600030)、東方証券(
600958)はいずれも1%超上昇した。半面、平安銀行(
000001)や上海浦東発展銀行(
600000)など銀行株、保利発展控股集団(
600048)や金地集団(
600383)など不動産株が安い。
上海B株指数は0.83%高の265.81ポイントと反発、深センB株指数は0.87%高の917.92ポイントと4営業日ぶりに反発した。