2019-10-16 |
中国/マーケット/証券 |
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本土前引け:続落、一時3000ポイント回復も勢い続かず
16日前場の中国本土株式市場で、上海総合指数は続落。前場終値は前日比0.28%安の2982.74ポイントだった。深セン成分指数は0.04%高の9675.48ポイントと反発。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で2675億9100万元だった。
上海総合指数は小高く寄り付くと、節目の3000ポイントを回復。前日に中国人民銀行(中央銀行)が発表した9月末時点の人民元建て融資増加額などが事前予想を上回ったことを受け、当局の景気支援策への期待が高まった。ただ、国際通貨基金(IMF)が発表した世界経済見通しで中国の成長率が下方修正されたことや、米中貿易摩擦を巡る「部分合意」の履行を見極めたいとの気分が強まるなかで買いの勢いは限定的。指数は前場中盤にかけて急速に下げ幅を縮めると、前引け間際にマイナス圏に沈んだ。
セクター別では朝方に上昇していた銀行が下げに転じたほか、酒造、貴金属、自動車が軟調。半面、保険やソフトウエアが大きく買われた。
上海B株指数は0.03%安の269.87ポイント、深センB株指数は0.08%安の930.98ポイントだった。