14日のNY株式相場は4日ぶりの反落。先週の米中通商交渉での暫定合意に関して新たな懸念が浮上した。トランプ米大統領は先週、米中が第1段階の合意に達したと表明したものの、ブルムバーグが中国側は正式調印の前に追加交渉を望んでいると報じたことで通商問題の先行き懸念が再び高まった。主要3指数は先週末にそろって1%超上昇したが、この日は方向感のない値動きに終始した。ダウ平均は前週末水準を挟んでもみ合い、29.23米ドル安(-0.11%)で終了。上下の値幅は125米ドルにとどまった。S&P500とナスダック総合もそれぞれ0.14%安、0.10%安となり、3指数がそろって4日ぶりに小幅反落した。
コロンバス・デーで債券市場が休場となり、市場参加者が少ないなか、米中通商摩擦への警戒感がぶり返した。中国メディアが米中協議の結果について「ディール」と言及しなかったことも不透明感を強めた。ただ、交渉決裂などの最悪シナリオとならなかったことで下値も限定的だった。S&P500の11セクターは、不動産と金融が小幅に上昇し、素材や公益が下落。個別では3Mが上昇し、キャタピラーがほぼ変わらずとなり、アップルが小幅に下落する特徴のない動きだった。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 26766.43 26874.33 26749.18 26787.36 -29.23 -0.11
S&P500 2965.81 2972.84 2962.94 2966.15 -4.12 -0.14
NASDAQ 8044.35 8069.85 8036.41 8048.65 -8.39 -0.10
CME225先物 22030.00 22110.00 21880.00 21995.00 195.00 0.89
FT100 7213.45 7213.45 7213.45 7213.45 -33.63 -0.46
DAX 12468.78 12495.24 12387.95 12486.56 -25.09 -0.20
為替(ドル/円) 108.38 108.52 108.03 108.38 0.01 0.00
WTI先物 54.90 54.90 52.77 53.59 -1.11 -2.03
金(Gold)先物 1492.00 1501.50 1487.10 1497.60 8.90 0.60
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載。