2019-10-10 |
中国/マーケット/証券 |
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本土前引け:小幅に3日続伸、朝安後に切り返す 上値重い
10日前場の中国本土株式市場で、上海総合指数は小幅に3日続伸。前場終値は前日比0.19%高の2930.35ポイントだった。深セン成分指数も0.45%高の9549.21ポイントと3日続伸した。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で2406億2200万元だった。
上海総合指数は反落して寄り付いたものの、ほどなくしてプラス圏に切り返し、その後は小高い水準でもみ合った。金融市場の指数算出を手掛けるMSCIが上海証券取引所科創板の上場銘柄について、次回11月に行う半年ごとの指数構成銘柄見直しから構成銘柄に採用することが可能になると表明したことを受け、関連銘柄が大幅に上昇したことが地合いの改善につながったもよう。米中の閣僚級通商協議が米国時間の10日から始まり、米中の「部分合意」など協議の進展に対する期待も相場を支えた。もっとも、交渉の根強い先行き不透明感が上値を抑え、指数は2935ポイント付近で伸び悩んだ。
セクター別では、航空・空港運営、港湾・海運、造船が全面高。医療やソフトウエアの一角が買われた。半面、宝飾品、酒造が安い。前日に高かった銀行が反落し、相場の重荷となった。
上海B株指数は0.01%高の268.66ポイント、深センB株指数は0.36%安の931.23ポイントだった。