4日の香港市場は神経質な展開か。きょう夜には米国の9月の雇用統計発表が控えているうえ、米中貿易摩擦の激化に伴う世界経済減速への懸念も根強く、投資家は積極的な買いを手控えると予想する。
一方、香港政府はきょうにも行政会議の特別会合を開いて夜間外出禁止令や集会でのマスク着用禁止令の発動を決議するとみられている。また、デモ隊と警察との衝突で拘束者数はここ最近で急激に増えているが、人手不足で処理が進まないことから、最大48時間とされている拘束時間を延長することも検討されている。ただ、香港情勢の混乱収束に向けた一連の措置は根本的な解決にはほど遠く、海外からの信頼も失いかねない。
3日のNY株式相場は3日ぶりに反発。注目された米9月ISM非製造業PMIが3年ぶりの低い水準となったことで一時大きく売られたものの、好不況の分かれ目の50を依然上回っていることや、追加利下げ期待が大きく高まったことで反発した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、HSBC(
00005)や中国建設銀行(
00939)、ホンコン・チャイナガス(
00003)が香港終値を下回って引けている。