27日の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。終値は前日比0.33%安の25954.81ポイントだった。中国企業指数は0.62%安の10148.77ポイント。10月1日から始まる国慶節連休を前に中国本土市場との相互取引制度を通じた「港股通(南向き取引)」がきょうから休場となったことで、メインボードの売買代金は概算で531億HKドルにとどまった。
ハンセン指数は終日マイナス圏で推移した。本土市場の上昇を受けて指数は一時心理的節目の26000ポイントにのせる場面もみられたが、中国国家統計局が発表した8月単月の工業企業(年間売上高2000万元以上の企業)の税引き前利益が前年同月比2.0%減となり、7月の2.6%増からマイナスに転じたことが嫌気されたほか、米中両国間の先行き不透明感が相場の重しとなった。
ハンセン指数構成銘柄では、中国工商銀行(
01398)や交通銀行(
03328)など銀行株が売られた。華潤置地(
01109)や中国海外発展(
00688)など不動産株も安い。半面、中国国際金融(CICC)が投資判断と目標株価を引き上げた吉利汽車(
00175)は3.62%高。
中国企業指数構成銘柄では、東風汽車集団(
00489)や長城汽車(
02333)など自動車株が安い。中国鉄塔(
00788)は0.56%安。半面、中国証券業協会が発表したリポートで、証券会社131社の8月の純利益が前年同月比で大幅に増加したことがわかり、光大証券(
06178)が2%超上昇した。