27日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。前場終値は前日比0.30%安の25963.28ポイントだった。中国企業指数は0.54%安の10156.97ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で283億HKドル。
ハンセン指数は前日の米国株が下落した流れを引き継ぎ、売り先行で始まった。中国国家統計局が発表した8月単月の工業企業(年間売上高2000万元以上の企業)の税引き前利益が前年同月比2.0%減となり、7月の2.6%増からマイナスに転じたことも嫌気され、指数は一時200ポイント超下落した。一方、本土市場の上昇を受けて下落幅が縮小し、一時心理的節目の26000ポイントを回復する場面もみられたが、これを下回る水準で前場の取引を終えている。
個別では、火力発電の卸電力価格について、石炭価格の変動と連動して調整する現行制度の撤廃が決定したことを受け、中国神華能源(
01088)が1.64%安。碧桂園(
02007)や華潤置地(
01109)など不動産関連の下落も目立つ。半面、中国国際金融(CICC)が目標株価を大きく引き上げた吉利汽車(
00175)が3%超上昇した。