24日のNY株式相場は下落。米中通商交渉の進展期待を背景に上昇してスタートしたものの、トランプ米大統領が国連総会演説で中国との交渉で米国にとって不利な取引は受け入れないと発言したことで、再び通商合意への期待が後退した。加えて、民主党がトランプ大統領に対する弾劾手続きを求めたことで政治的不透明感が強まったことも相場の重しとなった。ダウ平均は朝方に129米ドル高まで上昇後、午後に245米ドル安まで下落し、142.22米ドル安(-0.53%)と反落して終了。S&P500も0.84%安と3日続落。公益、生活必需品などのディフェンシブ・セクターが上昇した一方、エネルギー、コミュニケーション、一般消費財、ITが1%超の下落となった。ハイテク株主体のナスダック総合は1.46%安とダウ平均、S&P500をアンダーパフォームした。
寄り後に発表された米9月消費者信頼感指数が125.1となり、前月改定値の134.2や市場予想の133.5を大きく下回った。欧州とは対照的に米国の経済指標は足もとで良好なものが続いていたが、9月消費者信頼感指数の悪化で米国自体の景気減速懸念が強まったことも投資家心理の悪化につながった。個別では、ネットフリックスが4%超下落。同社に強気なアナリストの一人が競争激化による収益悪化懸念を示したことが嫌気された。引け後に決算を発表したナイキは時間外で5%超上昇。6-8月期の売上高と利益が市場予想を上回ったことが好感された。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 27034.07 27079.68 26704.96 26807.77 -142.22 -0.53
S&P500 3002.43 3007.98 2957.73 2966.60 -25.18 -0.84
NASDAQ 8147.24 8158.84 7969.66 7993.63 -118.84 -1.46
CME225先物 21795.00 21995.00 21655.00 21705.00 -235.00 -1.07
FT100 7291.43 7291.43 7291.43 7291.43 -34.65 -0.47
DAX 12368.96 12375.31 12307.15 12307.15 -35.18 -0.28
為替(ドル/円) 107.52 107.79 106.95 107.05 -0.46 -0.42
WTI先物 58.44 58.49 56.69 57.29 -1.35 -2.30
金(Gold)先物 1529.80 1543.30 1522.80 1540.20 8.70 0.57
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載。