19日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続伸。終値は前日比0.46%高の2999.28ポイントだった。深セン成分指数は1.01%高の9852.20ポイントと続伸した。上海、深セン両市場の売買代金は概算で4914億9100万元だった。
上海総合指数は小高く寄り付いた後、後場半ばまでは前日終値を挟んだ一進一退の展開。米連邦公開市場委員会(FOMC)の追加利下げを受けて、中国も金融緩和の余地が広がったとの見方が出たものの、当局の対応を見極めたい気分が濃厚だった。ただ、あす20日に2回目となるローンプライムレート(LPR、貸款市場報価利率)の発表を控え、LPR引き下げへの期待が次第に高まり、後場後半に入ると指数は上向きに転じた。心理的節目3000ポイントにはわずかながら届かなかったものの、きょうの高値で引けた。
セクター別では、観光・ホテル、造船、電子、航空・宇宙関連が高い。半面、原油供給不安の後退を受けて週明けに急騰した石油は続落。貴金属も売られた。
A株市場では、ハイテク株の一角が高い。三安光電(
600703)がストップ高を付けたほか、大族激光科技産業集団(
002008)、紫光(
000938)、杭州海康威視数字技術(
002415)などの上昇が目立った。養豚業者の牧原食品(
002714)、家電の杭州老板電器(
002508)、通信設備の中興通訊(
000063)も買いを集めた。半面、老舗調味料メーカーの仏山市海天調味食品(
603288)や、酒造の瀘州老窖(
000568)が売られた。不動産デベロッパーの新城控股集団(
601155)、金地集団(
600383)、万科企業(
000002)、ゲーム関連の三七互娯網絡科技集団(
002555)、完美世界(
002624)がさえない。
上海B株指数は0.28%高の272.39ポイント、深センB株指数は0.27%高の946.56ポイントとともに続伸した。