週明け16日の香港株式市場でハンセン指数は反落。終値は前営業日比0.83%安の27124.55ポイントだった。中国企業指数は0.56%安の10628.25ポイント。メインボードの売買代金は概算で813億8000万HKドルだった。
ハンセン指数は終始軟調に推移した。安く寄り付いた後に下げ幅を広げ、前場半ばには心理的節目の27000ポイントを割り込む場面もあった。ただ、同水準で下げ渋ると、その後はおおむね27000−27100のレンジでもみ合った。サウジアラビアで起きた石油施設への攻撃を受け、地政学的リスクを意識した売りが優勢。日本時間のきょう午前11時に発表された中国の8月鉱工業生産や小売売上高など主要経済指標がそろって予想を下回ったことも重しとなった。半面、米中協議の進展や中国当局による景気対策への期待がある程度相場を下支えした。
ハンセン指数構成銘柄では、前週末に高かった吉利汽車(
00175)が大幅に反落。英ロンドン証券取引所(LSE)から合併提案を拒否された香港証券取引所(
00388)や、マカオカジノの銀河娯楽(
00027)、サンズ・チャイナ(
01928)、ニット衣料大手の申洲国際集団(
02313)も安い。時価総額の大きい中国国有銀行の中国建設銀行(
00939)、アジア生保のAIAグループ(
01299)、テンセント(
00700)が売られ、指数を押し下げた。半面、原油相場が急騰する中で石油メジャーのCNOOC(
00883)とペトロチャイナ(
00857)は大幅逆行高。万洲国際(
00288)も堅調。国営新華社は13日、中国企業が新たに輸入する一定数量の大豆や豚肉などの米農産物を「追加関税の対象から除外する」と報じた。
H株では、原油高を嫌気して航空大手の中国東方航空(
00670)、中国国際航空(
00753)、中国南方航空(
01055)がそろって大幅安。ネット専業保険大手の衆安在線財産保険(
06060)、風力発電設備メーカーの新疆金風科技(
02208)が売られたほか、光大証券(
06178)、中信証券(
06030)など証券株が安い。半面、油田サービスのシノペック石油工程技術服務(
01033)、中海油田服務(
02883)、高速道路運営の浙江高速道路(
00576)、深セン高速道路(
00548)、自動車メーカーの東風汽車集団(
00489)などが買われた。