連休明け16日の中国本土株式市場で、上海総合指数は小反落。終値は前営業日比0.02%安の3030.75ポイントだった。深セン成分指数も0.02%安の9918.09ポイントと小反落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で5813億2400万元だった。
上海総合指数は連休前の12日終値を挟んでもみ合う展開だった。米中貿易摩擦の懸念後退などが支えとなる一方、指数は2カ月半ぶりの高値圏まで上昇していただけに目先の利益を確定する売りが出やすい環境。寄り付き後に発表された8月の主要経済指標がそろって予想を下回る結果となったことも相場の重しとなった。指数は後場に一時、3020ポイント付近まで下落する場面もみられた。ただ、終盤にかけて急速に下げ幅を縮めると、結局、前営業日終値をわずかに下回る水準で引けた。セクター別では、金融株の下げが目立ったほか、航空や酒造が軟調。半面、石油、ソフトウエア、産金が買われた。
A株市場では、保険株の中国平安保険(
601318)や中国太平洋保険(
601601)、証券株の中信証券(
600030)や東方証券(
600958)が安い。航空大手の中国国際航空(
601111)、酒造大手の瀘州老窖(
000568)、不動産大手の万科企業(
000002)が大きく売られた。半面、サウジアラビアの石油施設に対する無人機の攻撃で原油相場が急騰したことを背景に石油メジャーのペトロチャイナ(
601857)やシノペック(
600028)が高い。ハイテク銘柄の歌爾(
002241)や三安光電(
600703)が買われた。
上海B株指数は0.20%高の275.32ポイントと反発、深センB株指数は0.71%安の954.24ポイントと反落した。