週明け16日前場の香港株式市場でハンセン指数は反落。終値は前営業日比1.00%安の27079.16ポイントだった。中国企業指数は0.92%安の10588.93ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で450億HKドルだった。
ハンセン指数は終始マイナス圏で推移した。サウジアラビアで14日に起きた石油施設への攻撃を受け、地政学的リスクが意識されたほか、日本時間のきょう午前11時に発表された中国の8月鉱工業生産や小売売上高などがそろって予想を下回ったことも重しとなった。中盤には心理的節目の27000ポイントを割り込む場面もあったが、同水準では下げ渋り、前引けにかけてやや戻した。
個別では、前週末に高かった吉利汽車(
00175)が大幅に反落。時価総額の大きいIT大手のテンセント(
00700)、アジア生保のAIAグループ(
01299)が売られ、指数を押し下げた。豪ベビー用粉ミルクメーカー、ベラミーズ・オーストラリアへの買収計画を発表した中国蒙牛乳業(
02319)や、マカオカジノの銀河娯楽(
00027)、サンズ・チャイナ(
01928)も安い。半面、原油相場が急騰する中で石油メジャーのCNOOC(
00883)、ペトロチャイナ(
00857)、シノペック(
00386)が逆行高。万洲国際(
00288)も堅調。国営新華社は13日、中国企業が新たに輸入する一定数量の大豆や豚肉などの米農産物を「追加関税の対象から除外する」と報じた。