10日の香港株式市場で、ハンセン指数は小反発。終値は前日比0.01%高の26683.68ポイントだった。中国企業指数は0.13%安の10403.34ポイント。メインボードの売買代金は概算で752億3000万HKドルだった。
ハンセン指数の序盤は高かったものの、中盤以降は前日終値付近でのもみ合いに終始。これまで買われてきたハイテク株が下げに転じ、中国本土の軟調な相場も嫌気された。朝方は米国と中国の貿易交渉が進展するとの期待から買いが先行したが、中国国家統計局が午前に発表した2019年8月の生産者物価指数(PPI)が前年同月比0.8%低下で、下落率が2016年8月以来の大きだった。
個別銘柄では、時価総額が大きいHSBC(
00005)が買われ、相場の上昇を主導。前日大引け後に第5世代通信規格(5G)のネットワーク整備で提携を発表したチャイナ・ユニコム(
00762)とチャイナ・テレコム(
00728)がともに急上昇した。中国石油メジャーのシノペック(
00386)、ペトロチャイナ(
00857)、CNOOC(
00883)も軒並み高。マカオカジノ銘柄のサンズ・チャイナ(
01928)と銀河娯楽(
00027)も買われた。
一方、中国生保大手の中国平安保険(
02318)が1.6%下げて相場の重荷となった。朝方買われたスマートフォン部品メーカーの瑞声科技(
02018)と舜宇光学科技(
02382)も2%以上下げて終えた。