10日の香港市場でハンセン指数は反発して始まった。米国と中国の貿易交渉が行き詰って世界景気の減速につながるとの懸念が後退し、投資家が運用リスクを取りやすくなった。中国政府による金融緩和と産業政策も投資家心理を強気に傾けたもよう。
指数は日本時間午前10時39分現在、前日比0.20%高の26734.76ポイントで推移。個別では、時価総額が大きいHSBC(
00005)とチャイナ・モバイル(
00941)が買われ、相場の上昇を主導。前日大引け後に次世代通信規格「5G」ネットワークでの提携を発表したチャイナ・ユニコム(
00762)とチャイナ・テレコム(
00728)がともに急上昇している。一方、医薬品株の中国生物製薬(
01177)が続落。取引所運営の香港証券取引所(
00388)もさえない。