週明け9日の中国本土株式市場で、上海総合指数は6営業日続伸。終値は前営業日比0.84%高の3024.74ポイントだった。深セン成分指数も1.82%高の10001.93ポイントと6営業日続伸し、4月24日以来約5カ月ぶりに1万の大台を超えた。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で7160億4800万元。
上海総合指数は高く始まり、始値で心理的節目の3000ポイントを回復。中盤までは利益確定売りが出て上値が伸び悩んだが、終盤に上げ幅を広げると終値ベースで7月2日以来ほぼ2カ月ぶり高値を付けた。中国人民銀行(中央銀行)が前週末、預金準備率を16日から引き下げると発表し、買い安心感が広がった。きょうの人民元取引の基準値が前営業日比で元高/ドル安水準に設定されたことも支援材料。セクター別では、中国工業情報化部が発表した製造業の製品・サービス品質を向上させる政策に5GやIoTの関連産業の支援措置が盛り込まれ、通信やソフトウエア、電子・ITが大きく買われた。保安設備や文化・メディアが大幅高。半面、保険と銀行の一角が逆行安を演じた。
A株市場では、通信機器メーカーの中興通訊(
000063)やLEDメーカーの三安光電(
600703)が制限値幅の上限(ストップ高)まで買い進まれた。スマートフォン部品大手の欧菲光集団(
002456)、ゲーム会社の完美世界(
002624)、液晶パネル大手の京東方科技集団(
000725)も大幅高。一方、豚肉大手の牧原食品(
002714)が4%安と急落。保険株の太平洋保険(
601601)、空港運営の上海国際機場(
600009)が売られた。
上海B株指数は1.41%高の275.19ポイントと6営業日続伸。深センB株指数は0.70%高の960.46ポイントと4営業日続伸した。