週明け9日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は小反落。前場終値は前営業日比0.08%安の26669.38ポイントだった。中国企業指数は0.05%安の10425.85ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で406億2000万HKドルだった。
ハンセン指数は高く寄り付いた。中国人民銀行(中央銀行)が6日に預金準備率の引き下げを発表したことを好感して買いが先行。ただ、中国の金融緩和は市場である程度織り込まれており、好材料出尽くし感から序盤以降は指数がマイナス圏に沈み、その後は前日終値を挟んでもみ合った。週末に発表された中国の8月の輸出が予想に反して伸び率がマイナスに転じたことを受け、米中貿易摩擦が中国経済に与える悪影響が改めて意識されたほか、香港の抗議デモは収束に向かう兆しが見えず、混乱の長期化懸念も相場を圧迫した。
個別では、医薬品メーカーの中国生物製薬(
01177)、石薬集団(
01093)が大幅に続落。本土系不動産デベロッパーの中国海外発展(
00688)、華潤置地(
01109)や、豚肉大手の万洲国際(
00288)が安い。新鴻基地産(
00016)、香港鉄路(
00066)など香港地場系銘柄が総じて売られた。半面、8月の自動車販売台数を発表した吉利汽車(
00175)が4%超の上昇。石油メジャーのペトロチャイナ(
00857)、台湾系食品メーカーの中国旺旺(
00151)も高い。