6日の香港株式市場で、ハンセン指数は反発。終値は前日比0.66%高の26690.76ポイントだった。中国企業指数は0.45%高の10430.67ポイント。メインボードの売買代金は概算で998億6000万HKドルだった。
ハンセン指数は、前日に米株式相場が反発した流れを引き継いで高くスタート。世界の中央銀行が金融緩和にかじをきり、米中貿易交渉が進展するとの期待から買いが先行した。7月の製造業新規受注や8月のISM非製造業総合指数などの米経済指標が総じて強い結果となり、世界景気減速への警戒感が和らいだ。ただ、ハンセン指数の上昇率が1%を超える場面があったものの、上値は重かった。米国と中国が10月に米ワシントンで開く閣僚級の貿易協議については懐疑的見方がくすぶり、香港市民による抗議活動が収束に向かうかも不透明だ。香港時間きょうの夜に米金利政策の判断材料となる8月の米雇用統計の発表を控え、後場は模様眺め気分が強まった。
ハンセン指数構成銘柄では、時価総額が大きいHSBC(
00005)とAIAグループ(
01299)、テンセント(
00700)が買われ、相場の上昇を主導した。スマートフォン部品メーカーの瑞声科技(
02018)と舜宇光学科技(
02382)は大幅に続伸。ニット衣料大手の申洲国際集団(
02313)、豚肉大手の万洲国際(
00288)も高い。半面、医薬品株の中国生物製薬(
01177)と石薬集団(
01093)の下げがきつい。香港不動産株の恒隆地産(
00101)、食品株の中国旺旺(
00151)も下げた。
中国企業指数構成銘柄では、広州汽車集団(
02238)など自動車株の上げが目立つ。華泰証券(
06886)など証券株は、前日大引け後に発表した8月業績を手掛かりに買われた。中国政府系不良資産処理会社の中国華融資産管理(
02799)と中国信達資産管理(
01359)がともに続伸。一方、中国ガス(
00384)が大きく売られた。大株主である韓国SK E&Sが持ち株の一部を売り出したと伝わり、嫌気されたもよう。