6日の中国本土株式市場で、上海総合指数は5日続伸。終値は前日比0.46%高の2999.60ポイントだった。深セン成分指数も0.41%高の9823.42ポイントと5日続伸した。上海、深セン両市場の売買代金は概算で6339億9400万元だった。
上海総合指数は総じて小高い水準でもみ合った。中国の金融緩和などの景気下支え策や米中通商協議の進展に対する期待が引き続き相場を支えた。ただ、前日まで4日続伸し、約2カ月ぶりの高値圏で推移しているだけに、週末を前に利益確定売りも出やすい。心理的節目の3000ポイント付近の売り圧力が意識されると、後場は一時マイナス圏に沈んだが、下値は堅かった。終盤に再び上向きに転じ、きょうの高値で引けた。節目回復には届かなかったものの、連日で2カ月ぶり高値を更新した。
セクター別では、通信キャリア・通信設備、防犯設備、保険が高い。自動車も買われた。半面、貴金属、宝飾金、農業関連などが安い。
A株市場では、通信設備大手の中興通訊(
000063)が9%超の大幅高。仏通信大手オレンジがスペインの一部都市に構築する5G通信インフラの供給元に選ばれたと伝わり、買いを誘ったもよう。中国当局による産業支援策に対する期待から広州汽車集団(
601238)、華域汽車系統(
600741)、上海汽車集団(
600104)など自動車株が買われた。通信キャリアの中国聯合網絡通信(
600050)、監視カメラ大手の杭州海康威視数字技術(
002415)も高い。半面、養豚業者の牧原食品(
002714)が大幅に反落した。産金株の紫金鉱業集団(
601899)、小売り大手の永輝超市(
601933)、ゲーム関連の三七互娯網絡科技集団(
002555)が売られたほか、インフラ建設の中国交通建設(
601800)が続落した。
上海B株指数は0.28%高の271.37ポイントと5日続伸、深センB株指数は0.17%高の953.76ポイントと3日続伸した。