6日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は反発。前場終値は前日比0.59%高の26672.60ポイントだった。中国企業指数は0.30%高の10415.09ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で515億6000万HKドルだった。
ハンセン指数は、前日に米株式相場が反発した流れを引き継いで高くスタート。中国の金融緩和や米中貿易交渉の進展に期待する買いが先行した。7月の製造業新規受注や8月のISM非製造業総合指数などの米経済指標が総じて強い結果だったことで、世界景気減速への警戒感が和らいだ。もっとも、ハンセン指数の上昇幅が1%を超える水準では売りが出て、上値を抑えた。米国と中国が10月に米ワシントンで開く閣僚級の貿易協議については懐疑的見方が根強く、香港市民による抗議活動が収束に向かうかも不透明だ。
個別では、国際金融銘柄のHSBC(
00005)とAIAグループ(
01299)が買われ、相場の上昇を主導している。スマートフォン部品メーカーの瑞声科技(
02018)と舜宇光学科技(
02382)は大幅に続伸。ニット衣料大手の申洲国際集団(
02313)、香港コングロマリットの長江和記実業(
00001)も高い。香港証券取引所(
00388)は5日にシステムトラブルで一時停止していたデリバティブ取引が今朝再開し、買いを誘ったもよう。半面、不動産関連の下落が目立ち、恒隆地産(
00101)や華潤置地(
01109)、新世界発展(
00017)などが軒並み売られた。